インスタなどSNSに限らず、ブログ記事にも写真や動画を挿入するのが一般的になり、いまやブロガーにとってカメラは必需品になりました。
私もブツ撮りや記念写真はコンデジ(ソニーRX100M5)かスマホを利用しています。
カメラの世界に「小さいは正義」という言葉があります。
まさに、どこにも持ち出せるコンデジやスマホはブロガーにとっても正義なのです。
その小型軽量なカメラの世界がいま活気付いています。
ソニーが8月に高級コンデジRX100M7を発売し、翌9月には米Appleが新型iPhone11シリーズを発売しました。
どちらも、これまでのコンデジやスマホの常識を超えた脅威的な機能を搭載して登場しました。
今回は、その「RX100M7」と「iPhone11 Pro」を比較して、どちらがブログ用カメラに最適なのか、徹底比較したいと思います。
発売早々からRX100M7が人気No1の理由
価格は「RX100M7」「iPhone11 Pro」とも同水準
ソニーのRX100M7もiPhone11 Proも、決して安い商品ではありません。
RX100M7はコンデジでありながら、その高価格ゆえに「高級コンデジ」というカテゴリー分けをされることもあるほどです。
では、価格から比較したいと思います。
9月21日現在の税込み価格は次のようになっています。(消費税8%の税込価格)
- RX100M7 13万7932円(価格.com最安値)
- iPhone11 Pro 13万2624円(258GB・Apple Store)
どちらも13万円以上の同水準ですが、レンズセットでミラーレス一眼を買えるほどの価格となっています。
にもかかわらず、ソニーのRX100M7は売れに売れています。
それは何故なのでしょうか?
RX100M7は登場直後に人気No1に躍り出た!
ソニーRX100M7はフルサイズミラーレスカメラの最高峰α9と同等のAF性能が売りです。
このため、製品発表直後から”ミニα9”と称されています。
しかも、8月30日に発売され、いきなり8月の新品デジタルカメラ部門でナンバー1に躍り出て、RX100M7の人気を印象付けました。(参考:マップカメラ「新品デジカメ8月ランキング」)

image:マップカメラ
いかに、カメラユーザーが高性能で軽量コンパクトなカメラを欲しているのか、うかがい知ることのできるランキングともいえそうです。
同時に、RX100M7は「所詮コンデジでしょ」と見くびれないカメラなのです。
コンデジでありながら最上位機種α9並みのAF性能
RX100M7は、その基本的性能の高さが発売間もなく人気No1に躍り出た一因です。
新型の20MP積層型CMOSセンサーで、レンズは24-200mm (F2.8-4.5)のズームレンズ。24㎜の広角から200㎜の望遠までカバーするため、旅行にも運動会にも幅広く利用できるモデルです。
しかも、液晶モニターが180度のチルド式なので、自撮りなどにも便利な仕様です。
旧型RX100シリーズに比べて大きく進化したのは3点です。
ひとつは、フルサイズのα9やAPS-Cのα6400に搭載された最新のオートフォーカス性能(リアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AF)が採用されたこと。狙った被写体を継続的に追い続けてくれます。
2点目は、1秒間に20コマ連写がブラックアウトフリー。連写ごとにファインダーが一瞬ブラックアウトすることなく撮影することができます。
フラッグシップのα9と同等のAF性能と連写性能というわけです。
3点目は、動画性能が強化されたこと。
4K動画は30Pで、一部ファンから「60P出なくて残念」という声も聞かれましたが、手ぶれ補正も強化され、従来より8倍の補正効果が期待できるアクティブモードを搭載しました。
総じて死角の少ない高級コンデジといえます。
久々にiPhone11 Proが高評価な理由
新たな頭脳と高性能なカメラ機能を搭載
新型iPhoneは、iPhone11と、上位モデルのiPhone11 Pro、ProMaxの3機種がありますが、カメラ機能に優れた「iPhone11 Pro」に焦点を当てたいと思います。
まず、3機種に共通する主なスペックは次の通り。
- 第3世代のNeural Engineを搭載した最新のA13 Bionicチップ
- 最新iOS 13がプリインストール
- インカメラは1200万画素
- 暗所でも撮影可能なナイトモード搭載
注目したいのは暗所でも綺麗に撮影できる「ナイトモード」を搭載したという点です。自分で操作しなくても、暗さを感知して自動的にナイトモードに切り替えてくれます。

image:Apple
ナイトモードがあれば、夕方以降の室内撮りにも活躍してくれそうで、撮影範囲が広がりそうです。
iPhone11 Proの3眼カメラ機能は魅力的だ

image:Apple
最近の新型iPhoneは大きなサプライズが少なく、「不人気」と報じられることもありました。
しかし、今回のiPhone11シリーズは違いました。
とくに、iPhone11 Pro/Pro Maxは3眼カメラを搭載し、超広角から望遠まで日常生活で重宝しそうな焦点域をカバーしました。
3眼レンズは以下の通りです。(35mm判換算)
- 超広角 13mm F2.4(全機種共通)
- 広角 26mm F1.8(全機種共通)
- 望遠 52mm F2.0(Pro/Pro Max)
3眼モデルは超広角から望遠まで3パターンを選択できます。
しかも、3眼レンズはシームレスに連動しているため、指先でズームインやズームアウトすることも可能です。
13㎜の超広角は圧倒的な描写力
とくに、13㎜の超広角レンズはデジタルカメラも脱帽するほどの広角域で、風景写真や風景動画は圧倒的な迫力です。

image:Apple
しかも、静止画を撮影中に、突然、動画を撮りたくなった時にはボタンを長押しするだけで、即座に切り替えることができます。
動画は4K60Pも可能で、一層、滑らかな動画撮影が可能です。この点はRX100M7の4K30Pを上回っています。
iPhone11 Proはまさにデジカメを超える小さな巨人といえます。
「RX100M7」と「iPhone11 Pro」を徹底比較
小さな巨人の比較で分かったことは?
RX100M7とiPhone11 Proはどちらも突出した性能を持ちながら、基本性能も整ったカメラといえます。
ですから、甲乙付け難いカメラですが、最後に価格やサイズ、そして基本的なカメラ・ビデオ機能を比較したいと思います。
– | RX100M7 | iPhone11 Pro |
発売日 | 2019年8月30日 | 2019年9月20日 |
価格(9月21日現在) | 13万7932円 | 13万2624円 |
焦点距離(35㎜換算) | 24〜200㎜ | 13〜52㎜ |
F値 | F2.8-4.5 | F1.8〜2.4 |
4K動画 | 30P | 60P |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 101.6×58.1×42.8㎜ | 71.4×14.4×8.1㎜ |
重さ | 302g | 188g |
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ご覧のように、RX100M7はズームレンズの望遠側が優っています。
一方、iPhone11 Proは広角側が優位に立っています。
センサーサイズはRX100M7が1型センサーを使用しているので、画質は優っているかもしれません。
ただ、先ほどiPhone11Proの超広角で撮影した写真を紹介しましたが、素晴らしい絵を描いていると思います。
サイズはiPhoneの方が小ぶりなので、携帯性は優れています。ただ、RX100シリーズはポケットにも収まるサイズです。
どちらを購入しても所有欲が満たされ、ブログにも活躍してくれる名機だと思います。
しかし、どちらも現在13万円以上と高額です。
「費用を抑えたい」というブロガーには第2の選択があります。
コスパ重視ならRX100M6やM5という選択が賢明
ソニーはRX100M7以前のモデルも依然として生産・販売しています。
ですから、比較的発売日の新しい機種ならば、大幅に機能や性能が劣ることはありません。
私はRX100M5を所有していますが、全く不便を感じていません。
RX100M5はレンズが24〜70mmと、M6やM7(24〜200mm)ほど望遠域が伸びませんが、その代わりにレンズのF値は1.8〜2.8と明るさは優っています(M6とM7はF2.8-4.5)。
さほど望遠は必要ないという人はM5、200㎜まで望遠が必要な人はM6を選択するという手もあります。
その場合、価格は以下のようになります。(価格.com最安値)
- RX100M7 13万7932円
- RX100M6 10万8000円(−2万9932円)
- RX100M5A 8万1954円(−5万5978円)
ご覧のように約3万円から5万円ほど安くなります。
iPhone11はコスパがとても良いモデル
一方、iPhone11はどうでしょうか?
標準モデルのiPhone11とiPhone11 Proの大きな違いは3眼レンズか否か。52㎜の望遠レンズが不要ならば、標準モデルのiPhone11を選択するのが賢明です。
どのモデルも超広角レンズは共通なので、iPhone11がコストパフォーマンスが格段に高いという人は少なくありません。
では、価格を比較してみたいと思います。(いずれも256GBモデル・税込)
- iPhone11 Pro 13万2624円
- iPhone11 9万8064円
ご覧のように、iPhone11の選択によって3万4560円も支出を抑えることができます。

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