厳選9社のレンタルサーバを比較した結果は?
ディスクは高速のSSDか、それとも低額なHDDか
WordPressなど自己所有のブログやサイトを始める際。、必ず必要になるのがレンタルサーバーです。
数あるサーバーの中から厳選9社の月額料金や基本スペックを比較したのが以下の表です。
マルチドメイン | ディスク容量 | 独自SSL | 月額(スタンダード) | |
ヘテムル | 無制限 | SSD 200GB | 無料 | 800円(3年契約) |
エックスサーバー | 無制限 | SSD 200GB | 無料 | 900円(3年契約) |
MixHost | 無制限 | SSD 150GB | 無料 | 880円(3年契約) |
ConoHa WING | 無制限 | SSD 300GB | 無料 | 2400円 |
スターサーバー | 無制限 | SSD 100GB | 無料 | 500円(1年契約) |
カラフルボックス | 無制限 | SSD 150GB | 無料 | 880円(3年契約) |
お名前.com | 無制限 | HDD 200GB | 無料 | 900円(2年契約) |
さくら | 100個 | HDD 100GB | 無料 | 515円 |
ロリポップ! | 100個 | HDD 120GB | 無料 | 500円(6ヶ月〜) |
レンタルサーバを選ぶ際に、まず最初に注目すべき点は、ディスクの容量と種類です。
容量は大きければ大きいほど理想的ですが、料金も高額になります。ただ、ブログを2〜3個つくるだけならば、100GBもあれば十分です。
一方、ディスクの種類はSSDかHDDか?
従来型のHDD(ハード・ディスク・ドライブ)は、内蔵ディスクを回転させて機械的にデータを読み書きする方式です。
一方、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)はUSBメモリーなどと同じようにデーターを電気的に記憶する仕組み。SSDはサイトの表示速度が格段に早く、ユーザビリティー向上につながります。
マルチドメインとは、1つのサーバーで複数の独自ドメインを管理できる機能のことです。ほとんどのサーバーがマルチドメインが無制限です。新たなドメインを取得するたびにサーバーを借りずに済みます。
ここまで見た限りでは、料金800円で、SSD、容量200GB、マルチドメイン無制限のヘテムルが好バランスです。
「LiteSpeed」と「HTTP/2対応」が高速化のカギ
次に比較したのは、サイトの表示速度を左右する2つの要因「LiteSpeed」と「HTTP/2」です。
LiteSpeed | HTTP/2対応 | 無料体験 | 月額(スタンダード) | |
ヘテムル | ☓ | ○ | 15日間 | 800円(3年契約) |
エックスサーバー | ☓ | ○ | 10日間 | 900円(3年契約) |
MixHost | ○ | ○ | 10日間 | 880円(3年契約) |
ConoHa WING | ○ | ○ | − | 2400円 |
スターサーバー | ☓ | ○ | 14日間 | 500円(1年契約) |
カラフルボックス | ○ | ○ | 30日間 | 880円(3年契約) |
お名前.com | ☓ | ☓ | − | 900円(2年契約) |
さくら | ☓ | ○ | 14日間 | 515円 |
ロリポップ! | ☓ | ☓ | 10日間 | 500円(6ヶ月〜) |
※ConoHa WINGは、初期費用・最低利用期間なし。お試し期間はありませんが、利用料金が月額料金に満たない場合は時間単位の料金が適用されるので、月の途中から利用してもムダなコストは発生しません。
まず、注目したいのは、多くのデータを一度に処理する「HTTP/2」に対応しているかどうか?
次に、次世代のサーバーと言われる「LiteSpeedサーバー」なのかどうか?
とくに「LiteSpeedサーバー」は、一般的なApacheより、静的コンテンツは最大9倍の高速、PHPは最大50%倍の高速、SSLサイトは最大3倍高速な次世代のウェブサーバーです。
この「LiteSpeedサーバー」を採用しているのは、現在、MixHost、ConoHa WING、カラフルボックスの3サーバーとなっています。
厳選レンタルサーバー各社の特徴
heteml(へテルム)
料金や表示速度、サーバーの使い勝手など全体的にバランスがとれているのが「ヘテムル」です。
ヘテムルの基本スペックは次の通りです。
- 容量(SSD)200GB
- マルチドメイン 無制限
- 無料独自SSL
- 「HTTP/2」対応でWebサイトを高速表示
- 高速読み書きができるSSDを採用
- WordPressを簡単にインストールできる
ヘテムルという変な名前ですが、運営しているのは、東証JASDAQ上場のGMOペパボ株式会社です。
月額料金は基本的に1000円ですが、契約年数が長くなると低額になっていきます。

(引用元:ヘテムル公式ページ)
- 1年契約の場合→初期費用2000円+月額900円✕12ヶ月=1万2800円
- 2年契約の場合→初期費用2000円+月額850円✕24ヶ月=2万2400円
- 3年契約の場合→初期費用2000円+月額800円✕36ヶ月=3万0800円
ご覧のように、ヘテムルは長期契約になればなるほど、月額料金がお得になる方式を採用しています。3年契約だと月額料金が800円まで安くなります。
私は2年コースの月額850円で契約しましたが、使い勝ってもよく不具合は一度も経験していません。
WordPressのインストールも簡単で、サーバーは高速かつ安定しています。

エックスサーバー(XSERVER)
ブロガーに最もメジャーな高速サーバーが「エックスサーバー」です。
通常ブロガーが選択するX10コースの内容は次の通りです。
- 容量(SSD)200GB
- マルチドメイン 無制限
- 「HTTP/2」対応でWebサイトを高速表示
- 高速読み書きができるSSDを採用
- WordPressを簡単にインストールできる
また、エックスサーバーは、2019年9月26日(木)18:00まで申し込めば、独自ドメインを1つプレゼントするキャンペーンを実施中です。.com .net .org .info .biz .xyz .link .clickの中から好きなドメインを選ぶことができます。
料金は以下の通りです。

(引用元:エックスサーバー)公式ページ
- 1ヶ月1200円
- 1年契約の場合→初期費用3000円+月額1100円=1万5000円
- 2年契約の場合→初期費用3000円+月額950円=2万5800円
- 3年契約の場合→初期費用3000円+月額900円=3万5400円
へテルムより、やや高いですが、そこは何と言っても実績と信頼のエックスサーバーです。
なお、10日間の無料お試しが可能です。

mixhost(ミックスホスト)
最近、ブロガーの間で注目されているレンタルサーバーが「mixhost」です。
運営するのはアズポケット株式会社で、2016年4月11日に設立された若い会社ですが、サーバーはピュアなSSDを採用した高性能クラウド型レンタルサーバーです。
容量は150GBですが、これだけあれば、普通のブロガーなら、一生涯、大丈夫でしょう。
- 容量(SSD)150GB
- 表示速度を高速化するHTTP/2&QUIC完全対応
- 一般的なApacheよりも数十倍~数千倍高速な「LiteSpeed」サーバー
- 最新のピュアSSD RAID10構成のハイスペックサーバーを採用
- WordPressをより高速化する「LiteSpeed Cache」を標準提供
ご覧のように、群を抜く高速スペックとなっています。
料金は初期費用無料で、月額880円からとなっています。

(引用元:mixhost公式ページ)
ご覧のように、3年契約をすれば、高機能で高速サーバーが月額880円で利用可能です。ここは私も近く利用したいと考えているサーバーです。
10日間無料で高速サーバーの世界を体験できます。
ConoHa WING(このはウィング)
「ConoHa WING」(このはウィング)は、国内No.1の処理速度を誇る高速・高性能のレンタルサーバーが特徴です。
- 容量(SSD)200GB
- 「LiteSpeed LSAPI」を採用
- HTTP/2」対応でWebサイトを高速表示
- 高速Webサーバー「NGINX」に対応
- 最新のピュアSSD RAID10構成のハイスペックサーバー
- 独自のWordPressかんたん移行ツールを無料・無制限で利用可能
ConoHa WINGは初期費用はゼロ円。最低利用期間もありません。

(引用元*ConoHa WING公式ページ)
どのプランに申し込んでも、申し込み後、すべてのプランに変更可能です。
利用料金が月額料金に満たない場合、時間単位の料金が適用されます。このため、月途中から利用してもムダな費用は発生しないシステムを採用しています。
スターサーバー
「スターサーバー」は、無料で独自SSLが使えるクラウド型高速レンタルサーバー。運営するネットオウルは、2009年の設立以来、レンタルサーバーのサービスを提供している会社です。
主な特徴は次の通りです。
- 容量(SSD) 100GB(スタンダード)
- オールSSDの高速サーバー環境
- サイト表示を高速化する「HTTP/2」にも全プラン対応
- サーバーのリソースを即座に拡張できるため、急なアクセス増加でも安心
- 大量の同時アクセス処理に最適化したサーバー「nginx(エンジンエックス)」採用
料金は標準的なスタンダードを1年契約した場合、月額500円と低価格。ディスク(SSD)容量が100GBとやや小さめなので、トレード・オフの関係ですね。

(引用元:スターサーバー公式ページ)
エコノミーからスタンダードまでは初期費用1500円。プレミアムとビジネスは5000円(いずれも税抜き)、別途必要です。2週間の無料お試し期間があります。
カラフルボックス
「カラフルボックス」は最近、とても注目されているクラウド型レンタルサーバーです。その理由は高速・高機能でコストパフォーマンスも優れているからです。
注目のスペックは以下の通りです。
- 容量(SSD)150GB
- 表示速度を高速化するHTTP/2&QUIC完全対応
- 超高速WEBサーバーの「LiteSpeed」を採用
- 東京↔大阪「地域別自動バックアップ」が標準搭載の災害に備えた設計
- WordPressをより高速化する「LiteSpeed Cache」を採用
料金は標準(容量150GB)で月額880円から。3ヶ月以上の契約なら初期費用は無料です。

(引用元:カラフルボックス公式ページ)
この高スペックで月額880円という料金ですから、今後、さらに人気が高まりそうなレンタルサーバーだと感じています。
しかも、カラフルボックスはお試し期間が30日間。超高速サーバーをほぼ1ヶ月体験できます。
お名前.comレンタルサーバー
独自ドメインでお馴染みの「お名前.com」が運営するレンタルサーバーです。
独自ドメインを提供する大手企業だけあって、レンタルサーバーと同時に申し込みすると、独自ドメインが1円で手に入る特典付きとなっています。
しかも、初期費用は無料で、月額最大2ヶ月分が無料です。コストパフォーマンスを追求したレンタルサーバーです。
主な特徴は次の通りです。
- マルチドメインは無制限
- 容量(HDD)200GB
- WordPressのかんたんインストール
- 無料の独自SSLが標準搭載
- 24時間365日電話で受付
料金は標準的コース(容量200GB)の2年契約で月額900円です。初期費用は無料、独自ドメインは初年度1円となっています。

(引用元:お名前.comレンタルサーバー公式ページ)
さくらのレンタルサーバ
老舗・さくらのレンタルサーバは低価格を追求したサービスです。
さくらは1996年12月23日創業。サービス開始から実に20年以上になります。
このため、知名度は抜群のサーバーサービス会社です。
サーバーの特徴は以下の通りです。
- HTTP/2で高速通信
- 高速Webサーバーnginx導入でSSLサイトの表示を高速化
- WordPressの画面操作も快適
- SSL無料で簡単即日発行
- モリサワWebフォントが30書体無料
料金はスタンダードプラン(100GB)が月額515円とリーズナブルです。

(引用元:さくらのレンタルサーバ公式ページ)
2週間お試しでレンタルサーバーを使用できます。
【さくらの高速レンタルサーバー】
より高速なさくらのSSDサーバーを使いたい方は、新サービス「さくらのVPS」があります。
2週間は無料でお試しできます
ロリポップ!のレンタルサーバー
利用サイト200万以上。国内最大級の利用者数を誇るレンタルサーバー が「ロリポップ!」です。
最大のセールスポイントは月額100円からという超低価格。標準的なスタンダートプランの特徴は次の通りです。
- マルチドメイン100個まで
- 30個までDBの利用可能
- WordPressはもちろん複数ECサイトの作成可能

(引用元:ロリポップ!公式ページ)
無料のお試し期間は10日間となっています。
ワードプレス専用のレンタルサーバー
厳選3社の専用サーバーを比較した
いまや、ブロガーの半数以上はWordPressを利用していると言われます。
しかし、独自ドメインを取得し、レンタルサーバーにつなぎ、WordPressをサーバーにインストールするという手間が大変です。
そこで、最近はWordPressをすぐに始められるWordPress専用サーバーが出始めました。
主な専用サーバーは以下の通りです。
最安プラン | 初期費用 | SSD容量 | 設置可能なWP数 | |
カゴヤ | 月額400円 | 0円 | 20GB | 1 |
wpXレンタルサーバー | 月額1000円 | 5000円 | 30GB | 10 |
Z.com WP | 月額400円 | 1000円 | 10GB | 5 |
ご覧のように、いずれもサーバーはHDDではなく、高速なSSDを使用しています。
ブロガーに定評のあるエックスサーバーが運営しているwpXレンタルサーバーは、月額1000円とコストは高めですが、WordPressを10個作ることが可能ですから、ブログの量産を考えている人にはむしろコスト安になります。
一方、カゴヤのWordPress専用サーバーとGMOが運営するZ.com WPは月額400円です。
カゴヤは容量で勝り、Z.com WPはWordPressの設置可能数で勝っています。
それではワードプレス専用サーバーをそれぞれ分析します。
無料ブログ並みに楽な「カゴヤ」のWordPress専用サーバー
カゴヤの専用サーバーは、WordPressが最初からサーバーにインストールされています。
このため、契約後、すぐに管理画面からブログ作成を始めることができます。
しかも、独自ドメインの取得やデータベースの設定も不要なので、無料ブログサービスのような感覚でWordPressでブログ作成に取り掛かれます。
また、最初は月額432円(税込み)の最安コースから始めたとしても、ブログの容量が大きくなったり、訪問者が増えてきたら、コントロールパネルから必要に応じたプランに簡単に変更することができます。
主な特徴は次の通りです。
- ワードプレスのインストール不要
- 転送量が業界最大級の1日200GB
- 簡単に必要な容量に応じたプランに変更可能
- ストレージはSSDで高速処理
- 安全性の証となるSSL証明書が無料
- デザイン性とSEO対策に優れたモリサワWebフォント
無料お試し期間は14日間。専用サーバー3社のなかで最安値となっています。
エックスサーバーのWordPress専用サーバー「wpX」
エックスサーバーといえば、ブロガーに人気のレンタルサーバー会社です。
そのエックスサーバーが運営しているのが「wpX(ダブリュービーエックス)レンタルサーバーで、WordPressを高速表示するために最適化された専用システムを採用しています。
このため、大量アクセスといった負荷に強く、高速なサイトの高速表示が可能になります
wpXレンタルサーバーの最大の特徴は30GBの容量で、1契約10個のWordPressを運用することが可能だという点です。
WordPressに慣れてくると、複数のブログを量産するブロガーが多いので、最終的にはコスト安になる専用サーバーかもしれません。
料金は1年契約で月額1000円で、初期費用は5000円となっています。
wpX(ダブリュービーエックス)はお試し期間が14日間となっています。
WordPressのインストールが不要なサーバー「Z.com WP」
東証一部上場のGMOインターネットが運営する「Z.com WP」は、インストール作業が不要で、すぐにWordPressを利用できる「自動セットアップ」が特徴です。
しかも、自動バックアップ機能も備えているため、不測な事があった場合、1クリックで元の状態に戻すことができます。
WordPressに必要な機能を盛り込んだ高機能サーバーを月額400円という低価格から提供しています。料金は、ベーシックプラン(30GB)の1年契約で、月額1060円、初期費用は1000円と割安となっています。
また、Z.com WPは、面倒なWordPressのサーバー引っ越しを3ステップで可能にする簡単引っ越し機能を導入しました。他社サーバーから引っ越した人には、「乗り換え特典」として最大3000円のクーポンがプレゼントされます。
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