SONYのRX100M7とα6600が注目される理由
RX100M7とα6600は日常撮影に理想的な小型軽量カメラ

高級コンデジRX100M7(引用:SONYホームページより)
カメラ業界において、いま、最も注目されているメーカーといえば、ソニーであることは異論が少ないと思います。
カメラの心臓部は、レンズから入ってきた光を電子信号に変換するイメージセンサーと呼ばれる部分です。
ソニーはセンサーを製造・生産する数少ないメーカーのため、発表されたカメラも先進的な機能を備えた機種が多く、最近は他のメーカーからソニーに乗り換えたというカメラユーザーも少なくありません。
そのソニーのカメラで近頃話題になっているのが、高級コンデジのRX100M7と、APS-Cセンサーのα6600です。
RX100M7はコンデジとしては大型の1型センサー、α6600はフルサイズほど大きくないものの、高画質が期待できるAPS-Cセンサー。
カテゴリーは異なりますが、いずれも共通しているのは小型軽量で日常使いに理想的な機種だということです。
ブロガーにもRX100M7やα6600が最適
高級コンデジのRX100M7は8月30日から発売開始となりました。早速、多くのユーザーが高く評価しています。

一方、ソニーAPS-Cのフラッグシップα6600は11月1日の発売が予定されています。

カメラファンの注目を集めている2機種ですが、購入を検討しているブロガーも少なくないと思います。
というのも、小型軽量で、スペックも大きな欠点がなく、必要十分な機能を兼ね備えたカメラだからです。
ブログ用の写真はスマホで済ませているブロガーも”訪問者ファースト”の観点から、高画質なミラーレスカメラを検討するのは当然の成り行きです。
しかし、高級コンデジのRX100M7と、センサーサイズが大きめAPS-Cのα6600と、どちらを選んだらいいのでしょうか?
双方のスペックや価格を比較しながら考えていきたいと思います。
RX100M7とα6600の性能やサイズを比較
スペックと徹底比較!不足点を埋め尽くした両機種
高級コンデジのRX100M7とAPS-Cカメラのα6600の機能・性能や価格を比較したのが、下記の表となります。
– | RX100M7 | α6600 |
センサーサイズ | 1型センサー | APS-Cセンサー |
有効画素数 | 2010万画素 | 2420万画素 |
手ぶれ補正機能 | あり(光学式) | 5軸5.0段 |
AF速度 | 0,02秒 | 0,02秒 |
AF測距点(位相差) | 357点 | 425点 |
AF測距点(コントラスト) | 425点 | 425点 |
液晶モニター | チルド(180度) | チルド(180度) |
連写速度 | 最高20コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
瞳AF(静止画) | 人と動物 | 人と動物 |
瞳AF(動画) | 人 | 人 |
4K動画 | 30p | 30p |
撮影可能枚数(ファインダー) | 約240枚 | 720枚 |
その他 |
|
|
インターフェイス | マイク | マイク・ヘッドフォン両方可能 |
サイズ | 101.6×58.1×42.8 mm | 120×66.9×69.3mm |
重量(バッテリー含む) | 302g | 503g(本体のみ) |
価格(価格.com最安値) | 13万9980円 | 160,000円前後? |
どちらも必要十分なスペックを兼ね備えています。
本体の手ぶれ補正や液晶モニターの自撮り機能は完備。オートフォーカスの速さは爆速です。
違いといえば、今回のα6600から、フルサイズのα9やα7Ⅲで採用されている大容量バッテリー(NP-FZ100)を採用したので、撮影可能枚数が従来の2倍に強化されました。
動画機能はどちらも手ぶれ補正内蔵なので、映像が揺れて映像酔いするような動画は防げるうえに、30分間という撮影時間制限も解除されています。
すでに発売されている高級コンデジRX100M7については、40分以上連続で4K動画の撮影が可能なことをガジェット系ユーチューバーがレビューで確認しています。
サイズの良し悪しは考え方次第で異なる
次に注目したいのはサイズと重さです。
コンデジのRX100M7は従来のサイズを踏襲し、幅約10㎝、重さ約300gの極小サイズとなっています。
私はRX100M5を所有していますが、サイズはiPhone8よりも小さくポケットに入るサイズ感です。
ただ、小さすぎて落としそうになるので、下の写真のように私はソニー純正のアタッチメントグリップ(AG-R2)を貼り付けています。
また、動画撮影にも便利なシューティンググリップ(VCT-SGR1)を利用することもあります。(下記写真)
![]() | ![]() |
一方、α6600ですが、本体の幅は12㎝、重さはバッテリー込みで500gほど。APS-Cカメラとしては小ぶりな部類に入ります。
ただ、レンズ交換式カメラなので、本体に加えてレンズの重さも加わりますから、RX100M7に比べて2〜3倍の重さを覚悟しなければいけません。
今回のα6600はグリップの厚みが増したので、従来の機種よりはグリップ感が向上したようにも感じます。

APS-Cのフラッグシップα6600(引用:SONYホームページより)
カメラは単にサイズの大小だけでなく、グリップのフィーリングが重要なので、大きさや重さが気になる方は、一度、実店舗で実機を握ってから購入を決めることをおすすめします。
では、最も重要な価格はどうなのでしょうか?
コストパフォーマンスを徹底比較した結果は?
価格も徹底比較!キットレンズでα6600もコンデジに肉薄
現在、価格.comの最安値を見ると、RX100M7は13万9980円となっています。
一方のα6600は11月1日の発売時、16万円前後と予想されています。
RX100M7のセンサーは1型。一方、α6600はより画質が期待できるAPS-Cセンサーなので、RX100M7よりも高価なのは当然です。
しかし、α6600はレンズ交換式カメラですから、予想価格16万円にレンズ価格も加えて考える必要があります。
α6600にレンズ価格も加えた価格比較は次のようになります。
– | RX100M7 | α6600 |
本体のみ | 13万9980円 | 約16万0000円 |
α6600の高倍率レンズセット | 13万9980円 | 約20万0000円 |
α6600に標準ズームのGレンズ | 13万9980円 | 30万0000円前後? |
α6600を購入する際、最もお得なレンズセットが高倍率ズームレンズ(E 18-135mm F3.5-5.6 OSS)のセットだと思われます。
35ミリ換算で、28mmから200mm相当までズームできますから、RX100M7とほぼ互角です。
また、α6600に歩調を合わせて標準ズームのGレンズ(EL1655G・E 16-55mm F2.8 G)が10月25日に発売されます。
35ミリ換算で24mm〜80mmと、使い勝手の良いズーム域ですが、希望小売価格はなんと、税抜きで15万3000円。α6600の本体価格と同水準となっています。
その標準ズームのGレンズと合わせて購入すると、約30万円となり、フルサイズミラーレスのα7Ⅲに、24〜105mmのGレンズも買えてしまいそうな価格帯となります。
趣味のカメラ、あるいはブログ用のカメラであれば、約20万円のα6600高倍率ズームレンズセットが妥当なのかもしれません。
では、それぞれ、どんな人がどれを購入したら幸せになれるのでしょうか?
RX100M7かα6600か?私が考える幸せな選択肢
毎日、どこにでも持ち歩きたい人、ブログ用の写真やユーチューブ用のVLogを撮りたい人、運動会などでもコンデジを使いたい人は、RX100M7が最適です。
ポケットに入るコンパクトさは、カバンやバックに入れておいても邪魔にはなりませんし、運動会でもα9のような連写性能とAF性能で子供達を確実に記録することができます。
コンデジとしては高価ですが、α6600との選択となると、今回の選択肢では14万円ほどで最安値となります。
ただ、センサーサイズが1型センサーで小さいため、被写界深度(ひしゃかいしんど)が深く、背景ボケのある立体的な写真はあまり期待できません。
背景ボケのある立体的な写真を撮影したいのなら、α6600の選択がベスト。APS-Cセンサーなので、背景ボケだけでなく、画質も向上し、暗所でも良好な写真が期待できます。
高倍率ズームセット(カメラ本体と「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」で20万円前後)がお手頃価格ですが、レンズはF値が3.5-5.6と決して明るいとは言い難い水準です。
より明るいレンズ、より美しい背景ボケが欲しいという人は、F値2.8通しのGレンズ・EL1655Gとの組み合わせがベストかもしれません。
ただ、トータルで30万円前後と予想されるため、なかなか手を出しづらい価格ではあります。
RX100M7にしても、α6600にしても、基本的な昨日や性能は過不足のないカメラです。
どの組み合わせでも買って後悔しないカメラだと思います。

コメント