家の中でも外出先でも使えるモバイル&ポケットWiFi。
最近は料金の安さに加え、通信速度が速まり、対応エリアも全国に広がったため、家庭用ルーターとしても活用されるようになりました。
また、設置工事が不要なので、サラリーマンや学生、独身者などを中心に人気も高まっています。
しかし、どのモバイル&ポケットWiFiを利用したら、より速く、より安い通信回線を手に入れることができるのか、迷っている方も少なくないと思います。
そこで、今回は、極めて簡単にモバイル&ポケットWiFiの仕組みとサービスの選び方を解説したいと思います。
(料金やサービスは2018年11月1日現在の内容です。最終的には各プロバイダーのサイトで確認したうえで契約してください)
モバイル&ポケットWiFi選びはプロバイダーが重要
Wi-Fiの回線は大別するとキャリア3社
モバイル&ポケットWiFiは、docomoとau、softbankなど大手キャリアの回線が使われています。
その回線にインターネットを接続してくれるがプロバイダと呼ばれるサービス業者です。
プロバイダはさまざまな料金プランを提示し、契約者の獲得にしのぎを削っているのです。
たとえば、最近人気のWiMAXは、au(KDDI)の子会社・UQコミュニケーションズが回線を管理しています。
ですから、WiMAXのサービスを販売しているプロバイダは、同じ性能のルーターなら通信速度は変わらないのです。
その意味では、プロバイダはUQコミュニケーションズの回線を販売している代理店と言えます。
しかし、プロバイダは経営コストを切り詰めて、様々な低料金プランを提示しています。
通信速度は同じでも料金が異なるのがモバイル&ポケットWi-Fiの世界です。
ですから、モバイル&ポケットWiFiを利用する際には、各プロバイダーの料金やサービス条件をよく調べてから選択する必要があります。
「WiMAX」と「LTE」の違いは何か
次に、知っておきたいことは、回線の形式は大きく分けて2種類あるということです。
②auの子会社UQコミュニケーションズが提供している「WiMAX」
ドコモやソフトバンクなどは「LTE」、対するUQは「WiMAX」と覚えておきましょう。
では、この「LTE」と「WiMAX」の違いは何なのでしょうか?
LTEはもともと携帯電話用につくられた通信規格回線なので、低周波数で繋がりやすさが特徴です。
このため、次のようなメリットがあります。
しかし、もともと携帯用を想定しているのでLTEは大容量通信には向いていません。
一方、WiMAXは無線LANの1つに分類され、スマホだけでなく、ノートパソコンやタブレットなど、Wi-Fiに対応しているさまざまな端末で利用することを想定した回線です。
このため、外でパソコンを利用したり、動画を視聴するには向いていると言われています。
最後に気になる通信速度ですが、インターネット回線を繋ぐ場所や使用する端末(ルーター)の性能によって異なるため、理論値はあてになりません。
ただ、体感的には、WiMAXの方が速いという人が多いようです。
LTEは広範囲に安定した通信が得意、WiMAXは大容量で高速が得意というイメージです。
通信回線別にプロバイダ各社を整理した
では、通信回線ごとにプロバイダを整理しました。
通信回線 | プロバイダ |
docomo【LTE】 | ONLY Mobile、LIBMO(リブモ)、C mobile |
UQ(au系)【WiMAX】 | BroadWiMAX、カシモWiMAX、GMOWiMAX2+、 |
Softbank【LTE】 | NEXTmobile、SAKURAWiFi、NOZOMIWiFi |
回線が繋がりやすく安定感のあるLTEがいいのか?
それとも、大容量通信に強く体感スピードが速いWiMAXがいいのか?
それぞれの住む地域や用途によって、どちらが好ましいのか、選択が異なってきます。
一概に、どちらが良いとは言えません。
ただ、同じ回線グループであれば、基本的に回線速度は同じなので、あとは月額基本料金やレンタルできるルーターの性能で判断するのが賢明です。
多くのWiMAXプロバイダが「ギガ放題」を謳っています。しかし、実際には3日間で通信量の合計が10GB以上となった場合、翌日1Mbpsほどに通信が制限されてしまいます。1Mbpsはユーチューブも視聴できる通信速度ですが、3日間で10GBという制限がある以上、使い放題ではないということです。ヘビーユーザーの方は留意してください。
では、次に月額料金を比較してみましょう。
お得なプロバイダはどこか?
月額基本料金は、結構、幅があります。
とくに、WiMAXが激戦区で、全体的にはLTE回線のプロバイダよりも低料金です。
ただ、WiMAXを選ぶ際には、当初料金の安さに惑わされず、数カ月後や2年目に料金が引き上げられたあとの月額基本料金を注目し、判断するのが賢明です。
私が作成した比較表も、当初料金より、引き上げられたあとの基本料金に注目しています。
では、各社の基本料金や通信容量を比べてみましょう。(キャリア回線別に色分けしています)
プロバイダ | 月額料金 | 通信容量 | 特記事項 |
ONLY Mobile | 5900円 | 使い放題 | タブレット付き |
LIBMO(リブモ) | 2030円 | 6GB | 7ヶ月目から3030円 |
C mobile | 3600円 | 使い放題 | PCセット契約あり |
BroadWiMAX | 3411円 | ギガ放題 | 当初6ヶ月は2726円 |
カシモWiMAX | 3380円 | ギガ放題 | 当初2ヶ月は1380円 |
GMOWiMAX2+ | 3344円 | ギガ放題 | 当初2ヶ月は2590円 |
novas WiMAX | 3270円 | ギガ放題 | 当初2ヶ月は1980円 |
UQ WiMAX | 4380円 | ギガ放題 | 当初3ヶ月3696円 |
FUJI Wifi | 2980円 | ギガ放題 | 980円プランあり |
Nifty WiMax | 4100円 | ギガ放題 | 3ヶ月まで3420円 |
hi-ho WiMAX | 3780円 | ギガ放題 | 2年契約・定額 |
NEXTmobile | 3490円 | 30GB | 3年目以降3695円 |
SAKURAWiFi | 3680円 | 使い放題 | 解約手数料ゼロ |
NOZOMIWiFi | 4480円 | 使い放題 | 100GB・3480円 |
Pocket Wi-Fi | 6000円 | 使い放題 | 1日480円 |
Y!mobile | 3696円 | 7GB | 5GBプラン2480円 |
Yahoo! WiFi | 3696円 | 使い放題 | 2480円プランあり |
※上記の料金は2018年10月30日現在の情報です。料金改定等の場合には、ご連絡いただけると幸いです。 |
低料金競争でトップに立ったプロバイダは?
料金を比較すると、キャリアのKDDIが提供する「3WiMAX」が最安です。
「キャリアは高い」というイメージがあったので意外でした。ただ、KDDIのプランは4年縛りが条件になので、その点は要注意です。
激戦区のWiMAXでは「novas WiMAX」が最安。貸し出されるルーターが1世代古い機種でしたが、先日、最新機種も選択できるようになりました。
最新ルーターが使える点も含め総合判断した結果、キャッシュバックを含めると「Nifty WiMax」と「hi-ho WiMAX」が支払総額の少なさで競っています。
また、キャッシュバックを除くと「novas WiMAX」と「カシモWiMAX」がトップ争い、そのあとを、BroadWiMAXが追いかける展開です。
docomo回線プロバイダの比較と分析
ONLY Mobile(オンリー・モバイル)

(引用元:ONLY Mobileの公式サイト)
ONLY MobileはドコモのXi回線を利用しているため、高速通信が可能です。
タブレットとルーターがついて基本料金は月額5900円、データ容量は無制限となっています。
主な特徴は次の通りです。
- ドコモのLTE回線のため、対応エリアが広い。
- 月間のデータ容量が無制限
- パソコンやタブレットとセットで契約が可能
C mobile(シーモバイル)

(引用元:C mobile公式サイト)
「C mobile」もドコモのXi回線を利用し、高速通信を実現しています。
主な特徴は次の通りです。
- ドコモのLTEを利用しているため、対応エリアが広い。
- ドコモのXi回線使用のため、高速通信を実現
- 月額料金が比較的安い(使い放題プランが3600円・5GBプランは2800円)
- パソコンやタブレットとセット契約が可能
LIBMO(リブモ)

(引用元:LIBMO公式サイト)
東海地方を中心にガス・電気、インターネット、CATVなど生活インフラ事業を展開しているTOKAIグループのWi-Fiサービスです。
東海地方に在住の方は、Wi-Fi利用で付与されたポイントを生活に利用できるメリットがあります。
ライトユーザー向けに、当初6ヶ月2030円、7ヶ月目から3030円という6GBプランが用意されています。
主な特徴は次の通りです。
- 低価格プランに加えて、20GBや30GBの大容量プランも追加
- スマートフォンやタブレットなど最大6台まで対応できる
- 「TLCポイント」がもらえる(TOKAIグループのポイントサービス)
- ポイントはTLCチケットやWAON・Suicaなどに交換可能
WiMAX(UQ)回線プロバイダの比較と分析
BroadWiMAX(ブロード・ワイマックス)

(引用元:Broad WiMAX公式サイト)
激戦区のWiMAXの中で、最近端末に低料金で攻勢をかけているプロバイダがBroadWiMAXです。
私も月額料金の安さとファーウェイの最新ルーターにひかれ、契約しました。
月額料金は使い放題プランが月額2726円。7ヶ月目から3411円(税抜き)と低めです。しかも、当初費用はゼロ円です。
その点、BroadWiMAXは、下り(受信)最大758Mbpsの高性能ルーター「Speed Wi-Fi NEXT W05」を準備しています。
最新機種「Speed Wi-Fi NEXT W05」の基本スペック

(引用元:Broad WiMAX公式サイト)
【サイズ・重量】130x55x12.6mm、約131グラム
【通信速度】 下り(受信)最大758Mbps 上り(送信)最大112.5Mbps
【連続通信時間】
- ハイスピードモード(WiMAX2+)ハイパフォーマンス:約390[分]
- ノーマル:約540 [分]
- バッテリーセーブ:約630 [分]
- ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+,LTE)ハイパフォーマンス:約260 [分]
- ノーマル:約390 [分]
- バッテリーセーブ:約550 [分]
カシモWiMAX

(引用元:カシモ WiMAX公式サイト)
カシモWiMAXは、何と言っても安さがセールスポイントです。
ギガ放題プランが、最初の2ヶ月間1380円、3ヶ月目から3380円、3年目からは4079円という料金設定になっています。
ルーターの機種はファーウエイの最新型「Speed Wi-Fi NEXT W05」が無料レンタルされます。
私はBroadWiMAXが最安値と判断して契約しましたが、現時点(11月1日時点)で、2年間使用した場合、カシモWiMAXとBroadWiMAXのどちらがオトクなのか、計算してみました。
- BroadWiMAX→2726円✕6ヶ月+3411円✕18ヶ月=7万7796円
- カシモWiMAX→1380円✕2ヶ月+3380円✕22ヶ月=7万7120円
しかも、BroadWiMAXは3年契約ですが、カシモWiMAXは2年契約です。
モバイル&ポケットWi-Fiは、通信条件や料金設定が変化するうえに、ルーターの性能も日進月歩、向上しているので、契約期間は短いほど望ましいですね。
料金面だけ見ると、カシモWiMAXが一歩リードしています。あとは、プロバイダの信頼性ですね。
GMOとくとくBB WiMAX2+

(引用元:GMOとくとくBBW iMAX2+公式サイト)
東証一部上場のGMOが提供するWiMAXサービスです。
上場企業なので信頼度は他のプロバイダに一歩リードしているかもしれません。
ただ、料金はどうなのか?
- 最初の2ヶ月は月額2590円
- 3ヶ月目から24ヶ月は3344円
- 25ヶ月(3年目)からは4253円
2年間の総支払額は7万8748円で、Broadやカシモよりも支払額が1000円余り多くなっています。
1000円余り高くても信頼性を取るか、それとも安さを取るか、個々の選択ですね。
novas WiMAX(ノバス・ワイマックス)

(引用元:novas WiMAX公式サイト)
novas WiMAXは、ルーターメーカーのシンセイコーポレーションが運営する通信サービスです。
novas WiMAXの目玉は、3年間の利用料総額が業界最安級というプランです。
このプランの内容は次の通りです。
- 最初の2ヶ月は月額1980円
- 3ヶ月目から36ヶ月まで月額3270円
確かに、他のプロバイダよりも安い料金です。
このプランはルーターが、ファーウェイの最新機種より1世代前の「Speed Wi-Fi NEXT W04」が貸し出されていましたが、10月30日現在、新たに最新機種の「Speed Wi-Fi NEXT W05」も選択できるようになりました。
最新のルーターが選べるので、novas WiMAXも選択肢に入ってきました。
FUJI Wifi(フジ・ワイファイ)

(引用元:FUJI Wif公式サイトi)
2018年前半、その安さや縛りのない契約条件から、ユーチューバー中心に大人気になったのがFUJI WIFI(フジワイファイ)です。
その時はソフトバンクの回線を利用したサービスを提供していましたが、今度はWiMAXにも進出してきました。
しかも、今回、面白いプランを提案しているので分析してみたいと思います。
2つのWiMAX使い放題プランがあるのですが、一見、料金が大きく異なります。
- 「ギガ放題で楽しみたい!」プラン→月額2980円
- 「月額料金を抑えてギガ放題を使いたい!」プラン→月額980円(24ヶ月間)
どちらも「ギガ放題」ですが、なぜ、月額料金がこれほど違うのか?
よ〜く見てみると、980円のプランは初期費用として3万9800円を支払って月額料金を抑制する方式を採用していました。
では、2年間で、どちらがオトクなのでしょうか?
- 月額2980円プラン→2980円✕24ヶ月=7万1520円
- 月額980円プラン→初期費用3万9800円+980円✕24ヶ月=6万3320円
最初に3万9800円を支払うプランの方が6万3000円余りも支払う総額が少なく、他のプロバイダーも含めて最安料金となっています。
ただ、1点だけ注意したいことがあります。
FUJI WIFIはルーターの機種を選べないという点です。
このプランには最新機種「Speed Wi-Fi NEXT W05」も提供ルーターの一つに掲載されていますが、その機種が届くかどうかは分かりません。
機種を選択できないのがFUJIWiFiの最大の欠点です。
それにしても、FUJIWIFIは、料金プランの設定が面白いプロバイダーです。
hi-ho WiMAX(ハイホー・ワイマックス)

(引用元:hi-ho WiMAX公式サイト)
「hi-ho WiMAX」の特徴は、完全定額制を採用している点です。
主な特徴を整理します。
- ギガ放題が当初から月額3780円の定額プラン
- 3ヶ月の利用後に2万円のキャッシュバック
- ルーターは最新機種「Speed Wi-Fi NEXT W05」を採用
他のプロバイダのように、当初数ヶ月だけ安い料金を設定するのではなく、最初から最後まで月額3780円の定額料金で、直球勝負です。
その代わりに3ヶ月利用すると、2万円のキャッシュバック。しかも契約は2年です。
ということは、2年間の通信コストは次のようになります。
最新機種の「Speed Wi-Fi NEXT W05」を確実にレンタルできるプロバイダでは、現状、総支払額が最も安いサービスです。
ただ、注意が必要なのはキャッシュバックは公式サイト経由でなければ支払われないことと、キャッシュバック申請を忘れないことが大切です。
月日がたつと、意外に申請を忘れる人が多いようです。
キャッシュバックなしで、この総支払額なら理想的ですが、十分、評価できる料金設定だと思います。
UQ WiMAX(ユーキュー・ワイマックス)

(引用元:UQ WiMAX公式サイト)
WiMAX回線の管理人UQが提供する通信サービスです。
UQが提供するギガ放題プランの内容は次の通りです。
- 最大最初の3ヶ月は3696円
- 4ヶ月目から38ヶ月まで4380円(3年契約)
- 最大10000円のキャッシュバック
全体的に料金は高めですが、1万円のキャッシュバックが売りです。
しかし、注意すべきことがあります。
Nifty WiMax(ニフティ・ワイマックス)

(引用元:Nifty WiMax公式サイト)
インターネットプロバイダーの老舗ニフティが提供する「Nifty WiMax」は、契約後5ヶ月後に3万円のキャッシュバックがもらえます。
基本料金は次の通りです。
- 利用登録月 0円
- 翌月から2ヶ月間は3420円
- 4ヶ月目以降は4100円
基本料金で他のプロバイダと違うのは、登録した月は利用料を取らない点です。確かに、月半ばで登録したりすることも多いので、これは良心的です。
また、3年契約だと、1円を払えば、ルーターも最新機種の「Speed Wi-Fi NEXT W05」がレンタルできます。
では、ニフティの料金は高いのか、安いのか?
支払う金額からキャッシュバック3万円プラス3420円分を差し引いて、最終的な支払い総額を計算してみます。
- 2年間の支払総額→(3420✕2ヶ月)+(4100円✕21ヶ月)−3万3420円=5万9520円
ただし、@niftyの基本料金(月額250円)が必要です。2年間だと6000円のコストです。
@niftyの基本料金を加えたとしても6万5000円余りで、なおコスト安なプロバイダには変わりありません。
一方、すでに他の@nifty接続サービスを利用している人は@niftyの基本料金は不要です。詳しくは公式サイトで確認してくださいね。
2年間の支払総額が6万円を切るプロバイダーは他に見当たらず、トータルコストで選択する人には、魅力的なプロバイダです。
SoftBank回線プロバイダの比較と分析
NEXTmobile(ネクストモバイル)

(引用元:NEXTmobile公式サイト)
NEXTmobileは、ソフトバンクの回線を利用した通信サービスです。
最も人気の30GBプランは次のような料金体系になっています。
- 当初24ヶ月は月額3490円
- 25ヶ月以降は月額3695円
WiMAXに比べて若干割高に感じるかもしれません。
しかし、WiMAXは3日間で10GBを超えると通信制限がかかりますが、NEXTmobileには通信制限はありません。
さらに、ソフトバンクの回線を使用しているため、以下のような利点があります。
・WiMAXより建物内での電波状態が良好
また、30GBプランでは物足りないという方のために50GBプランも用意されています。
- 月額3490円(1年目)
- 13ヶ月目からは月額4880円
- 25ヶ月目からは5815円
この50GBプランは1年目が30GBと同額になっている点がセールスポイントです。
SAKURAWiFi(サクラ・ワイファイ)

(引用元:SAKURAWiFi公式サイト)
「SAKURAWiFi」は実にシンプルで潔い料金を設定しています。
他のプロバイダは当初数ヶ月は安めの料金ですが、次第に料金が上昇するプランを設定しています。
しかも、解約時は手数料ゼロです。
SAKURAWiFiの料金プランは、業界の常識に一石投じているような内容です。
ただ、残念なのは、当初費用が8960円かかるという点です。
当初費用の中身は、契約事務手数料(3980円)と付加機能使用料(4980円)となっています。
さらに、ルーターの機種が選択できない点もマイナス点です。
こうした点を修正すれば、ユーザーの評価が急激に上がるかもしれまんね。
しかし、ナイストライと言いたくなるような料金プランです。
NOZOMIWiFi(ノゾミ・ワイファイ)

(引用元:NOZOMI WiFi公式サイト)
「NOZOMI WiFi」のセールスポイントは、「クラウドSIM」を使ったレンタルWiFiという点です。
クラウドSIMは、「バーチャルSIM」とも呼ばれ、最近、注目されています。
SIMカードに記録されている回線契約や通信に必要な固有番号情報がクラウドサーバー上にあって、ユーザーが必要に応じてSIM情報をルーターにダウンロードして利用するものです。
クラウドSIMだと、何が便利になるのか?
ただし、事前に渡航先やデータ容量、滞在日数に応じた「データプラン」を購入する必要があります。
データプランを購入していれば、現地の最適な通信ネットワークを選んでデータ通信でき、現地の相場に近い料金で通信できるのがクラウドSIMなのです。
NOZOMI WiFは、クラウドSIMを利用した次世代型のレンタルサービスで、この秋、容量無制限で月額4480円のプランを提示しました。
このほかにも、100GBで月額3480円、200GBで月額3980円というプランも提示しています。
100GBということは、1日平均3GBほどになります。
クラウドSIMを使ったサービスで、この料金設定は決して高くはないと思います。
次のキャンペーンに続いて、もっと驚くような料金プランを期待したいですね。
Pocket Wi-Fi(ポケット・ワイファイ)

(引用元:Pocket Wi-Fi公式サイト)
ソフトバンクのPocket Wi-Fiは、短期間のレンタル用といった料金設定になっています。
- 通信容量無制限で1日480円
- 1ヶ月のレンタルは月額6000円
また、900MHzのプラチナバンドを利用した回線なので日本全国で広くつながります。
貸し出されるルーターは、「501HW」と「601HW」の2機種。
「501HW」は3,000mAh大容量バッテリーを搭載し、4G LTEの連続通信が約10時間可能です。
「601HW」は2,700mAhバッテリーで、約9時間の連続通信時間ということです。
急用に対応していて、平日は17時、土日祝日は16時まで即日発送が可能で、最短で翌日の午前中にはルーターが手元に届くということです。
旅行や出張などで必要になったときには便利なサービスです。
Yahoo! WiFi(ヤフー・ワイファイ)

(引用元:Yahoo!WiFi公式サイト)
Yahoo!WiFiは、現在、お得なプランを発表中です。
プレミアム会員だと、データ通信容量の上限なしで月額3696円から2480円まで安くなります。
ルーター(「601ZT」)は縦横約7センチのコンパクトサイズ。片手で操作でき、バッテリーやデータ容量の残量も表示されるので、必要な情報がひとめで分かる設計になっています。
オシャレなルーターなので、女性には人気が出そうですね。
「601ZT」のスペックは連続通信時間が省電力モードOFFのときで約8.5時間、省電力モードONのときだと約10時間。同時に10台の接続が可能です。
さらに、通信時の最高速度は次の通りです。(4Gの場合)
- [FDD-LTE]下り(受信)最大112.5Mbps/上り(送信)最大37.5Mbps
- [AXGP]下り(受信)最大110Mbps/上り(送信)最大10Mbps
このくらいの速度が出ていれば、問題はなさそうですね。
ただし、3日間で約10GB以上利用すると、速度制御がかかります。
このプランのメリットをまとめます。
- プレミアム会員は使い放題で月額3696円から2480円に引き下げ
- 「601ZT」と同時入会するとプレミアム会員の月額料金(462円)が最大6カ月間無料
「601ZT」より高速のルーターが欲しいという方は、通常プラン(月額3696円)に契約すると、「603HW」が使えます。
最高速度は次の通り。(4Gの場合)
- [FDD-LTE]下り(受信)最大350Mbps / 上り(送信)最大37.5Mbps
- [AXGP+TDD-LTE]下り(受信)最大612Mbps / 上り(送信)最大13Mbps
「603HW」は「601ZT」に比べ、かなりスピードアップされているのが分かります。
Y!mobile(ワイモバイル)

(引用元:Y!mobile公式サイト)
広く使われている「ポケットWiFi」というネーミングは、Y!mobile(旧イーモバイル)の登録商標です。
しかし、Y!mobileは、ポケットルーターよりもSIMフリースマホなどに力点をおいているようで、私が公式サイトにアクセスした時点(2018年10月31日)では、中古のルーター「502HW」が掲載されていました。
その内容は以下の通りです。
- 端末代(502HW)3240円
- Pocket WiFiプラン2(さんねん)通信容量7GBで月額3991円
中古端末「502HW」(ファーウェイ・製造日2015年10月9日)のスペックは以下の通り。
- [FDD-LTE]下り(受信)最大187.5Mbps / 上り(送信)最大37.5Mbps
- [AXGP]下り(受信)最大165Mbps / 上り(送信)最大10Mbps
- 連続通信時間は約10時間、同時接続10台可能
時期によって販売されている端末が入れ替わると思いますので、ご自身でチェックしてみてくださいね。
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